酔っぱらって覚えてない
お酒が入ると人が変わってしまい、粗暴になることは多々見受けられ、それが災いして大ゲンカとなり、酒場で人を殴ってしまい、傷害事件になってしまうことは決して珍しいことではなく、普段は温厚な人も何かの拍子でそうなってしまい、大変な事態を招くことも見受けられます。
傷害罪に問われると、15年以下の懲役に処されることがあるなど、かなりの重罪です。傷害と暴行の違いは生理機能の障害があったかどうかであり、血を流すようなものであれば間違いなく傷害罪が適用されます。この場合、示談に持っていくためにとるべき行動がいくつか存在します。
被害者と争う部分がないことを確認
まず、弁護士に依頼をすることが大前提ですが、それまでに被害者と争う部分がないことを確認する必要があります。この場合の争う部分がないというのは、加害者が被害者に対し一方的に暴力を振るったという事実をお互いに認めるということです。
あくまでも正当防衛だった、いやあちらが勝手に殴ってきたというような状況は、被害者と加害者で争う部分があるということです。まずはそこが問われ、それからケガの具合、傷害事件が発生した状況をリサーチし、裁判などで主張をすることになりますが、ここで示談をすれば、不起訴処分になる公算は高くなります。
示談金
示談のためには示談金が必要ですが、この相場はあってないようなものとされています。仮にお互いが知り合いだった場合、お金はいらないし反省をしているからもういいとなれば、示談金なしで成立し、不起訴となることがあります。
また、不起訴にすることを前提として、相場より多少高いものを提示し認めてもらったり、足元を見て高く吹っかけて、それを加害者側が渋々受け入れるケース、芸能人など社会的に有名な場合、その有名税として妥当なものを請求し、それを受け入れてもらうことなどがあるため、まさにケースバイケースと言えます。
またそのタイミングも難しく、逮捕前、逮捕後、起訴後などがあります。一番いいのは逮捕前であり、多くの芸能人はこの段階で成立させることになります。
弁護士
逮捕後となると、弁護士に依頼し、被害者の処罰感情や被害者意識などをよく見たうえで吟味をし、話し合いに持ち込むこととなります。起訴をされた後でも可能であり、そうすることで執行猶予つきの有罪判決を勝ち取ることができますが、ここまでもつれ込むと相手も、裁判でしっかりとした判断をしてもらいたいという意識が強くなり、なかなか話し合いには応じなくなります。
当事者間での話し合いは高い確率で不調になる、もしくは後になってトラブルに発展することが多いため、あまりおすすめはしません。そのため、弁護士に依頼をし、弁護士に話し合いの段取りをつけてもらうことが大事です。その際、その場にいた人たちに証言をとり、なぜこのようになったのか、その客観的な状況を知り、落としどころを探ることも必要です。こうなった以上は非をすべて認め、謝罪の意思を見せるほかありません。